漢方薬利用の注意点

漢方薬は一般に「副作用の少ない薬」として知られていますが、服用者の健康状態によっては、注意すべき事項もいくつか存在します。

まず、妊婦については、ボタンピ、トウニン、ブシ、ゴシツ、ボウショウ、コウカなどが配合された、ケイシブクリョウ丸、ダイオウボタンピ湯、ボウフウツウセイ湯、ゴシャジンキ丸、などの服用について注意が必要です。

この他、子宮収縮作用や骨盤内の充血作用がある漢方薬については服用を控えた方が良いでしょう。

高齢者については、漢方薬の服用と同時にカリウムを多く含む野菜や果物を食事に摂りいれることをおすすめします。

これにより、体重の増加や身体の浮腫み、脱力感の予防を図ることができます。

また、持病をお持ちの方は薬剤との相互作用についても注意が必要です。

例えば、一部の漢方薬とインターフェロン製剤の併用は、間質性肺炎が誘発され易くなるために併用禁忌となっています。

さらに、糖尿病の治療薬アカルボースやボグリボースの併用では、便秘などの症状が報告されています。

漢方薬を服用する際は念のために医師に相談をしておきましょう。

漢方薬は効果に個人差が大きく、病状はもちろん、体質、免疫抵抗力など様々な要素が影響します。

それだけに薬剤師の処方が重要で、患者の側が自分の健康状態を仔細に報告し、情報を共有しなければ正確な処方が行なえません。

あくまでも体質改善(自己治癒力の向上)を目的に服用するものですから、重度の症状が見られる場合には西洋医学によるアプローチも欠かさないでください。